「はい。じゃあ、司会進行よろしく!」 この春は何もかも最悪…… 「おい、お前ボーッとしてないで前行くぞ。」 顔をあげると、今野司が不機嫌そうに私を見下ろしていた。 「うん……。」 渋々私たちは教卓に立つ。 「じゃあまず保健委員からー!」 今野が勝手に進行し始めたので、置いてあったチョークで黒板に『保健委員』と書く。 学級委員以外はサクッと決まり、委員・係決めは早々に終わった。