この恋はまるで夢のようで。






「ふぁーー、あったか。」



相澤は紅茶、俺はコーヒーを飲んだ。




「ショッピングするにしても室内だね。

今野めっちゃ着込んでるのに震えてたし。」




げ、気づいたのか。




「俺ちょー寒がりだから。」




そういうと、特に気にするわけでもなく、紅茶を飲んだ。






気にしないのか。

まぁ、寒がりくらいで嫌いになったりしないよな。




あれ。そういえば、相澤と俺どっちが先に相手のこと好きになったんだっけ……。






「相澤」


「ん?」




「どうして俺のこと好きになったの?」





「えっっ」



「いいから。答えて。」



「……………………」




「……理由なんてない。」





「あえて言うなら?」





相澤の顔が少し赤みを帯びる。






「……………………内緒!!」




「えぇーーーー!!」




「今度レベルアップして遊園地行ったら教えてあげる!」



「なんだよ、レベルアップって。」




「いーのいーの。今野はどうなんよ?」





俺か……


そうだな……。

顔も、黒くて長い髪も、何気ない仕草も、結構全部好きだ。




「……感情が……表に出やすいところかな………」




「なにそれ!」




「ほら今の。」




相澤は悔しそうな顔をして、俺を睨む。





「どや顔してんな、バカ!!」





結局感情抑えきれてないし……笑