司side
「……嫌いにならないで…………」
涙をボロボロこぼしながら、絞り出すような声で言った。
嫌いに…………なるわけ………………
「……俺はっ、お前が本田とばっかり話してるから……。」
「最初っからだよ!!」
「……っ…………」
違う。俺はただ……。
「……ごめん。
お前が…………その……浴衣なんか着てくるから!」
「やっぱり浴衣似合わないんだぁ」
さらに涙を流す。
「だから!逆だって!」
「バスケ部の前でそんなかわいいかっこしてくんなよ!!そういうのは2人の時だけでいいの!!」
涙は止まり、目をまんまるくして俺を見る。
くそ…………超恥ずかしい……。



