司side
「お前、彼女ほったらかしでいいのかよ!」
先輩に言われ、チラッと相澤の方を見ると、本田と楽しげに話していて、すぐに視線を逸らした。
「大丈夫ですよ。」
さっきからどうしてこんなにイライラするのか分からない。
久しぶりに会ったから気まずいのか?
「いやー、佐藤の彼女もここに連れてくるだけに美人だけどさ、お前の彼女も負けてないぜ!」
「……どーも……。」
「……じゃあ、全員集まったから、行くか!」
誰かの声を合図に全員がノロノロと歩きだす。
相澤はそのまま本田と並んで歩いている。
何でこんな……
こんなに…………



