「あっ!相澤だぁ!!」
人混みの中からあたしを見つけ出して、いっくんが大声をあげる。
「ヤッホー。今日はお邪魔させてもらいます。」
「どーぞどーぞ、いらっしゃーい!」
おっきい口で笑ういっくんに思わず笑いがこぼれる。
皆ちょっと体つきがたくましくなってる。
やっぱ、頑張ってるんだなー………。
そういえば今野も……。
今野がいた方を振り返ると、そこに今野はいなくて、先輩達の輪の中で何やら楽しそうに話している。
あたしほったらかして……。
さっきからどうにも態度が悪い今野にいらだちを覚える。
「相澤、もうマネージャーになれよ。」
本田くんが一人の私に気づいて、話しかけてくれた。
「えー、もう2人もいるじゃん。
しかも今日は遊びに来ただけだし!」
今野の方を横目で見ても、さっきと状況は変わっていない。
もう!今野のアホ!!



