この恋はまるで夢のようで。





顔から火が出るってまさにこのことだ。



私は軽く腰を折って小走りでギャラリーを出る。


かよちゃんが後を追いかけてきた。






「ひよ……大丈夫……?」



「うん。ごめん……」





「ははは……あたし駄目ね。」



精一杯の笑顔を浮かべる。



「ひよ…………………」





「そういえばかよちゃんっ!

バイトあるって言ってなかった?
時間、平気?」




「あ、そろそろ……

ひよも帰るでしょ?」




「いや……

本田君に謝ってから帰るよ……」




「そっか。無理……しないでね?」



「うん。」






にっこり笑顔を浮かべるとかよちゃんも笑顔になってバイトに行った。