なんか……なんか………………… 休む間もなくカウンターが始まる。 喉の奥にモヤッとしたものがつまって苦しい。 「ひよ?」 「……………」 モヤモヤがつまって息が出来ない。声がでない。 本田君にボールが渡る。 「本田くーん、ガンバレーー!!!!」 モヤモヤを吐き出すために思いっきり叫んだ。 そのまま本田君がレイアップシュートを決める。 シーンと静まり返った体育館で、全員の視線があたしに集中する。 ヤバい…………… 「邪魔するんなら出て行けっっ!!!」 監督から私に向かって怒号が飛んだ。