「ごめん……。」 小さく呟いて俺のとなりに座った。 「本田にもそれとなくお前の存在伝えとくから、ちょくちょく体育館来いよ?」 「うん。」 「木曜は自主練やめて手伝うから、なんか仕事残しとけよ?」 「うん。」 こいつ、「うん。」しか言わねぇし。 「じゃ、帰るか。」 「うん……」 「その……今日はホントに……………ありがと。」 相澤の口から意外な言葉が出てきて、驚いて相澤を見ると、顔を赤くして俯いていた。 その相澤らしからぬ反応に、不覚にも俺自身ときめいてしまった。