この恋はまるで夢のようで。





司side





「お疲れさまっしたー!」




体育館を出て時計を見る。



5:45か……。




さすがに帰ったとは思うけど、一応教室まで行ってみる。



電気ついてないし……。


もういないよな……。







カラカラと扉を開けると、パソコンの画面のようなものが光っていた。



驚いて近づくと、床に女が座っていた。



「うわっっっっ!」



よく見ると、見慣れた黒髪が項垂れていた。



「んだよ、相澤か。」


返事がない。



「……っっうぅ……………」








嘘。




泣いてる?