この恋はまるで夢のようで。





結局次の日も掃除当番表作りで最終下校時刻まで残った。



これじゃあ、バスケ部の練習も見に行けない……。




先生の机に当番表を置きに行くと、先生は既に帰ってしまっていなかった。


代わりに

『明日は親睦会の班分けするから、放課後、決まった班を紙に書いて提出してくれ。』


と書かれた紙がポツンと置いてあった。




唇を噛んで、悔しさを閉じ込める。






頭の中に「あたしばっかり」という言葉がこだまする。



だって、今野は自分のための努力だけど、あたしのこれはみんなのためにしかならない、ただの奉仕だ……。