この恋はまるで夢のようで。






「そんでさぁ!」


バカな話だけど、聞いてて飽きない。

結構面白いやつだな、こいつ。







「あ、あれ。」








急に変わったトーンに驚き、樹の目線の先を見ると、そこには相澤が立っていた。





そういえば、昇降口でクッキーがなんとか、って言ってたな。







「お前、相澤と仲良いよな。」



「そういうんじゃねぇよ。あいつすげぇ声出すし。」



「なっ!!さっきもお前に向かって大声で怒鳴ってたし笑笑」




横目で相澤を見ると、長い黒髪をクルクルと指で触っている。





「フツーにしてればいい感じじゃね?」



「そーか?」





まるでその声に反応したように相澤がこちらを見たので思わず目を背けた。





不意に見上げた目は上目遣いで、その辺の女だっていつでもやっているのに、妙に頭に焼き付いて離れなかった。