この恋はまるで夢のようで。






お化け屋敷の中は暗くてよく見えない。





本田くんはあたしの手をそっと取った。


さっき熱くなったばかりの頬がまたさらに熱くなった。




中は題名通り旅館風で横の襖が妙に怖かった。




すると、急に無数の手が左右から襖を突き破って出てきてあたしは叫んだ。



怖いのが得意でないと言っていた本田くんはそれほど怖がっておらず、私の手をキュッと握った。



私たちはほぼダッシュで中を駆け抜けた。





「わー、怖かったねぇ!」



梨紗ちゃんが笑顔で言う。


意外と怖いのへーきなのか?




私は、というと恐怖とダッシュの後遺症でまだ息が荒い。



「お前どんだけ叫んでんだよ。」




あ、今野…………




「怖いの好きだけど怖いのは怖いんだもん……。」



「お前の貞子の方がよっぽど怖いけどな。」


「そんなことないよー!」





楽しい……。





「次……。どこ行こっか。」



本田くんに聞かれ、考える。


面白そうなのは結構回り尽くしてしまった……。



「観覧車!!」



梨紗ちゃんが元気よく言う。




「あ、そーだね。イルミネーションも光り始めたし……。」



「じゃあさ!最初は4人で乗って、次はカップルで別れて乗ろーよ!」



「そーだね!」



ほぼ女子の独断で決まってしまった。



本田くんの方を見ると、笑顔でうなずいてくれたので、私たちは観覧車の方へ向かった。