「相澤……へーき?急に元気なくなったけど……。ほんとは嫌だったんじゃない?」 本田くんが心配そうにあたしの顔を除きこむ。 「違うよ!ちょっと寒くなってきただけ!」 必死に元気に振る舞うと、本田くんがあたしのほっぺを触った。 やっぱり本田くんの手は温かくて、冷えた頬を熱くさせた。 「あ、次だよ!私たち!」 梨紗ちゃんが楽しそうに言うと、係員の人が「お入りください」と言った。