もう雪が雨に変わった。
ポタポタとベランダから音がする。
すごい沈黙…………
だって別れた日から話してないし。
元カレと二人っきりってどんな状況なの?
クシュンッ
今野がくしゃみをした。
風邪ひいてんのかな……。
なんかかわいい……。
「……ッフフフフ」
今野がこっちを見下すような目で見る。
「アッハハハハハ……」
「……何?」
「あたしたちバカだね。どんだけ学校好きなんだよって感じ!」
今野はなにも答えない。
あたしは笑うのを止め、今野をしっかりと見る。
怖くない。
私には本田くんがいる。
「……あの日、私達出会わなければ良かったね、ってあれ嘘だよ。言い過ぎだった。ごめん。」
今野もまっすぐあたしを見ている。
「……また、友達に戻りたいの。」
今野はしばらくの沈黙の後、
「……そうだな。俺もむきになってた。ごめん。」
と言った。
喧嘩した後とおんなじこと言ってるよ……。
なかったことにしよう。
私達が付き合っていたことは。
またあの楽しい時に戻れるなんて……
戻れるなんて…………
言いたかったことは言えたのに、雨はまだやまない。



