渡されたのは、一冊の本。


「クローン病…」という文字が大きくかいてあって、あわててそれを隠した


なんであたしこんなことしてんだろ…


でも、その文字を隠すことで病気も隠れる気がして。


「また来てね、凛さん」

ひったくりのように何も言わず、その場を…逃げ出すようにかけていった。