だが、先生はそんな私の発言の意味などわかるはずもなく。
「大丈夫だよ。一度検査すればいいだけだから。」

かがんで私と同じ目線にたった広瀬先生はそう言って、頭を撫でてくれた。

ヤバい。泣きそ…

「違う病院に、なんて言ったからびっくりしちゃったかな?大丈夫だよ。念のためだから。」

泣くなんて、私の中の私が許さないから。


「早めに行ってきます」

短めに、そう答えた。