ホントの初恋

もうこうゆうのやめようと
思ったのに。


まだ会ったばかりで。

先輩のことは何も知らない。


それでもかっこいいと思ってしまうあたしは
やっぱりただの面食いなんだろうか。


脳内で自問自答していると
どこからかお腹の虫が鳴る音が聞こえた。


「うーお腹すいた。」

どうやら今のは、琴乃の物だった。

「そろそろお昼だもんな。
 食堂に向かおうか。」


あたしたちは、寮の中にある
食堂へ歩き出した。