ホントの初恋

「要って誰ですか?」

2人の間に割って入るように
琴乃が言った。

あたしも気になってたことだ。



「あいつは水泳寮の寮長だよ。
 ちなみに俺は副寮長ね。やらせだけど。」

ハハッと苦笑いを浮かべて
広瀬先輩が言った。

「ちーなーみーに、俺は水泳寮の監督。
 お前らの見張りしながら、俺も寮生活。」

一瀬先生が負けじと言った。

「悠先生、あたしたちと一緒住むの!?」

先生の言葉に一番最初に反応したのは
琴乃だった。