私は次の日野朝になっても信じられない事がある。
本当に起こった事・・・なんだよね。
私、青治の彼女になれたん・・だ。
ヤバッ!もう時間だ。家出なきゃっ!!
いつもより髪のブローに気合入れすぎたからな。
でも全部青治のため。
そんな事本人には教えないけどね。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい。気をつけてね」
お母さんの声。
ドアを勢いよく開けると・・・
桜の木を見上げてやわらかく微笑んでいる愛しいあなたが待っていた。
あっ!髪の色黒になってる。
あと少し切ったよね。前髪も結んでないで分けてる・・・。
ワックスつけてないのにふんわりとたつ髪の毛。
私達は今日から学校まで一緒に歩いて、帰りも一緒に帰るという約束をした。
昨日の帰りに青治に私の家を教えた。
「青治・・・」
近づいて青治の肩をたたいた。
「ん?おぉ、おはよっ」
そう言って私の頭を撫でる青治。
優しくて大きい手。癒されるなぁ。
「ここらへんの桜綺麗だよね」
私も青治を真似て桜の木を見上げた。
「そうだな。超綺麗。・・・そろそろ行くか?」
「うん・・・?」
何か青治が私に手を出してきた。
顔を見ると真っ赤!!口を制服の袖で隠す。
「ん・・・。つなご?」
「うん!そんな真っ赤にならんでも・・・」
「バカッ!真っ赤言うな!」
可愛いなぁ・・・。
「青治可愛い!」
「可愛いって言われても嬉しくない!」
「・・・じゃぁ・・・」
「・・・なんだよ」
「髪型・・・かっこよく・・・なったね」
私はそう言って繋いでいないもう片方の手で青治の髪を触った。
「・・・今の最高の・・・褒め言葉!」
「そ?よかった」
「そういえばさ・・・」
歩きながら青治が言ってきた。
「えっ?何?」
「俺らまだ、アドレス交換してなくね?」
「あっ!確かに・・・」
「交換しよ?番号もな」
「うん!」
こうして手を繋いだまま学校へと着いた私達。
教室に2人で入った途端に未那が抱きついてきた。
すっごい笑顔な未那。
「こうなった?」
手でハートの形を作ってきた未那。
私は正直に言う。未那がいてくれたから・・・ってのもあるしね!
「おかげさまで!」
「きゃー!!おめでとう」
自分の事のように喜んでくれる未那。
ほんとに未那のこの元気さに背中を押された。
どんな時も「頑張れ!!」って言ってくれたのはやっぱり未那だ。
「ほんと未那のおかげ!ありがとう」
「私?何もしてないよ。愛夢の頑張りでしょ?」
未那はやっぱり親友だ。
大好き!!今日は、先生達の都合で授業は午前のみ。
あっという間に帰る時間になっちゃった。
さーって未那も帰っちゃったし・・・。
「青治、帰・・・」
ってはぁ?隣の席の青治はまだ友達に囲まれて話をしている。
し・か・も女子の方が多いし!
何キャーキャー言ってんだ?
「うわぁ!今日の青治君超かっこいいね!」
「今日ってかしばらくこの髪型でしょ?」
「黒髪もイケてるー」
あぁ・・・そういう事ね。
髪型変わってますますイケメンになっちゃったから・・・。
そりゃ女子にはモテるよね・・・。
顔ももとからいいし・・・。
何か男子もギャーギャー言ってない?
「くそー!お前ばっか女子にモテてんじゃねぇよー」
「そうだそうだー」
「はぁ?別にモテてねぇって・・・」
とじゃれ合う青治。
・・・ってかもういいでしょ?
さっさと青治とイチャイチャさせてよ・・・。
帰ってよねー。
青治は私の彼氏なんだから・・・。
・・・ん?ってこれ何?
これじゃぁまるで・・・私・・・妬いてるみたいじゃん。
まぁ妬いてるけどね。
いつになったら帰れんのさ。
もう先に外出てようっと・・・。
そう思って教室を出て階段をおりている時だった。
教室からはまだ、騒がしい声が聞こえてくる。
私なんかいてもいなくてもあの空気じゃ気づかないよね・・・。
青治には気づいて欲しかった・・・な。
〈バンッ!〉
「わぁ!」
何今の音?!ドア閉めた音?かな・・・。
びっくりして後ろを振り返る。誰かの走ってくる足音が近づいてきた。
何?何?何?
「愛夢!」
「・・・青治・・・」
「よかった。まだ・・・はぁはぁ・・・ここにいて・・・」
「まだ教室いなくてよかったの?」
ちょっとスネて聞く私。
「むりやり話切ってきた。ほんとはすぐにでも愛夢と帰りたかったんだけど
あいつらウザくてさ・・・そしたら愛夢教室から出ていくんだもん。焦った」
「気づいてたんだ・・・」
勢いよく走ってきたせいか青治はまだ息切れをしている。
「別に・・・私の事はよかったのに・・・さっきの女子達と話してくれば?」
ツンツンした言い方で言ってしまった。
「何お前、まさか・・・妬いてんの?」
私の顔を覗き込んでくる青治。
「べ・・・別に!」
顔を真っ赤にしながらまた歩き始めた私。
「あれくらいで妬くなよぉ。俺はお前だけのものだから・・・」
ドキッ!そんな事・・・そんな甘い声で言われたら・・・。
「だからお前も俺だけのもの・・・」
にこっと笑って私を抱き寄せた青治。
すごく心が落ち着く。
ハグってこんな気持ちになるんだね。
違うか・・・きっと相手が青治だからこんな幸せな気持ちになれるんだね。
「青治は・・・私だけのもの?」
〈ふっ〉と笑って抱きしめる力を強くした青治は
耳元で「あたりまえ」って言ってくれた。
「愛夢可愛い。大好きだよ」
「私も・・・」
まだ教室からは男女の楽しそうな笑い声が聞こえてきている。
すぐそこに人がたくさんいる事を知っていながらも
私達は教室からでたすぐの階段で
2度目のキスをした。
本当に起こった事・・・なんだよね。
私、青治の彼女になれたん・・だ。
ヤバッ!もう時間だ。家出なきゃっ!!
いつもより髪のブローに気合入れすぎたからな。
でも全部青治のため。
そんな事本人には教えないけどね。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい。気をつけてね」
お母さんの声。
ドアを勢いよく開けると・・・
桜の木を見上げてやわらかく微笑んでいる愛しいあなたが待っていた。
あっ!髪の色黒になってる。
あと少し切ったよね。前髪も結んでないで分けてる・・・。
ワックスつけてないのにふんわりとたつ髪の毛。
私達は今日から学校まで一緒に歩いて、帰りも一緒に帰るという約束をした。
昨日の帰りに青治に私の家を教えた。
「青治・・・」
近づいて青治の肩をたたいた。
「ん?おぉ、おはよっ」
そう言って私の頭を撫でる青治。
優しくて大きい手。癒されるなぁ。
「ここらへんの桜綺麗だよね」
私も青治を真似て桜の木を見上げた。
「そうだな。超綺麗。・・・そろそろ行くか?」
「うん・・・?」
何か青治が私に手を出してきた。
顔を見ると真っ赤!!口を制服の袖で隠す。
「ん・・・。つなご?」
「うん!そんな真っ赤にならんでも・・・」
「バカッ!真っ赤言うな!」
可愛いなぁ・・・。
「青治可愛い!」
「可愛いって言われても嬉しくない!」
「・・・じゃぁ・・・」
「・・・なんだよ」
「髪型・・・かっこよく・・・なったね」
私はそう言って繋いでいないもう片方の手で青治の髪を触った。
「・・・今の最高の・・・褒め言葉!」
「そ?よかった」
「そういえばさ・・・」
歩きながら青治が言ってきた。
「えっ?何?」
「俺らまだ、アドレス交換してなくね?」
「あっ!確かに・・・」
「交換しよ?番号もな」
「うん!」
こうして手を繋いだまま学校へと着いた私達。
教室に2人で入った途端に未那が抱きついてきた。
すっごい笑顔な未那。
「こうなった?」
手でハートの形を作ってきた未那。
私は正直に言う。未那がいてくれたから・・・ってのもあるしね!
「おかげさまで!」
「きゃー!!おめでとう」
自分の事のように喜んでくれる未那。
ほんとに未那のこの元気さに背中を押された。
どんな時も「頑張れ!!」って言ってくれたのはやっぱり未那だ。
「ほんと未那のおかげ!ありがとう」
「私?何もしてないよ。愛夢の頑張りでしょ?」
未那はやっぱり親友だ。
大好き!!今日は、先生達の都合で授業は午前のみ。
あっという間に帰る時間になっちゃった。
さーって未那も帰っちゃったし・・・。
「青治、帰・・・」
ってはぁ?隣の席の青治はまだ友達に囲まれて話をしている。
し・か・も女子の方が多いし!
何キャーキャー言ってんだ?
「うわぁ!今日の青治君超かっこいいね!」
「今日ってかしばらくこの髪型でしょ?」
「黒髪もイケてるー」
あぁ・・・そういう事ね。
髪型変わってますますイケメンになっちゃったから・・・。
そりゃ女子にはモテるよね・・・。
顔ももとからいいし・・・。
何か男子もギャーギャー言ってない?
「くそー!お前ばっか女子にモテてんじゃねぇよー」
「そうだそうだー」
「はぁ?別にモテてねぇって・・・」
とじゃれ合う青治。
・・・ってかもういいでしょ?
さっさと青治とイチャイチャさせてよ・・・。
帰ってよねー。
青治は私の彼氏なんだから・・・。
・・・ん?ってこれ何?
これじゃぁまるで・・・私・・・妬いてるみたいじゃん。
まぁ妬いてるけどね。
いつになったら帰れんのさ。
もう先に外出てようっと・・・。
そう思って教室を出て階段をおりている時だった。
教室からはまだ、騒がしい声が聞こえてくる。
私なんかいてもいなくてもあの空気じゃ気づかないよね・・・。
青治には気づいて欲しかった・・・な。
〈バンッ!〉
「わぁ!」
何今の音?!ドア閉めた音?かな・・・。
びっくりして後ろを振り返る。誰かの走ってくる足音が近づいてきた。
何?何?何?
「愛夢!」
「・・・青治・・・」
「よかった。まだ・・・はぁはぁ・・・ここにいて・・・」
「まだ教室いなくてよかったの?」
ちょっとスネて聞く私。
「むりやり話切ってきた。ほんとはすぐにでも愛夢と帰りたかったんだけど
あいつらウザくてさ・・・そしたら愛夢教室から出ていくんだもん。焦った」
「気づいてたんだ・・・」
勢いよく走ってきたせいか青治はまだ息切れをしている。
「別に・・・私の事はよかったのに・・・さっきの女子達と話してくれば?」
ツンツンした言い方で言ってしまった。
「何お前、まさか・・・妬いてんの?」
私の顔を覗き込んでくる青治。
「べ・・・別に!」
顔を真っ赤にしながらまた歩き始めた私。
「あれくらいで妬くなよぉ。俺はお前だけのものだから・・・」
ドキッ!そんな事・・・そんな甘い声で言われたら・・・。
「だからお前も俺だけのもの・・・」
にこっと笑って私を抱き寄せた青治。
すごく心が落ち着く。
ハグってこんな気持ちになるんだね。
違うか・・・きっと相手が青治だからこんな幸せな気持ちになれるんだね。
「青治は・・・私だけのもの?」
〈ふっ〉と笑って抱きしめる力を強くした青治は
耳元で「あたりまえ」って言ってくれた。
「愛夢可愛い。大好きだよ」
「私も・・・」
まだ教室からは男女の楽しそうな笑い声が聞こえてきている。
すぐそこに人がたくさんいる事を知っていながらも
私達は教室からでたすぐの階段で
2度目のキスをした。

