あの後、俺達は音楽室を出て教室に戻ろうとした。
もう、廊下に愛夢の姿はなかった。
ねぇ・・・愛夢。
俺はキミが泣くのを承知で冷たくした。
態度はキミから遠ざかろうとしてるけど、
心はずっとキミだけを・・・見てるからね・・・。
それは高校になった今でも変わっていない。
これから先も変わることはないと思う。
ねぇ・・・今キミは何してる?
どこの高校に進学しましたか?
未那も海牙もどうしてる?
もうお前ら2人だって俺の事嫌いだよな・・・。
愛夢が辛くて・・・悲しんで・・・泣いてる時は、
未那、海牙、頼んだぞ?
本当は俺が・・・守りたかったんだけどな・・・。
過去の過ちのせいで・・・。俺は・・・。
1度にたくさんの大切な人達を突き放すことをしてしまった。
後悔してもしきれない・・・。
もうキミが誰といるとか・・・。
今日何をしたとかなんて・・・。
あの日から知らないんだ。
中2の秋。
そう、俺は中学を転校した。
親の仕事の都合で・・・。
同じ県内にはいるものの。
かなり遠すぎる距離だ。
もう1度・・・会いたい。
あって抱きしめて・・・。
キスをして・・・。
でも、もう俺にはそんな事をしてやる資格がないんだ。
なぜなら・・・。