ちっぽけな笑顔

教室についた時には残り5分まで迫っていた。
『ふぁー急がないとぉ!!!!!!』

急いで着替え始めると誰かが入ってきた…

『木内さん?』

呼ばれた方向に振り向くと一人の男子が…

『璃空?』

見た方向にいたのは、樫野 璃空〈かしの りく〉だった…

璃空とは、今年、初めて一緒のクラスになって…

それをきっかけに話したりするけど…

2人で話すのは初めてかも。

『早く行かないと遅刻するよ?』

『へ??』

そう言い残すと教室を出て行ってしまった…
残るはあたし1人。

『…あ。早く行かなきゃぁ!!!!』

結局、遅刻してしまったが、先生にはバレなかったから、ラッキー♪

無事に体育も終り…

トボトボと教室へ向かってると、

『遅刻しなかった?』

と璃空が話しかけてきた。

『あぁ。したけどバレなかったよ♪』

『まぢ?良かったじゃん!!!』

その言葉と同時に…

璃空から笑顔がもれた…

誰も気付かないぐらいに

小さく笑ったが、あたしには見えた…

その笑顔は…



誰よりも…輝いて見えた。。。