しばらくして″バタン"と
玄関のドアが閉まる音がして
お母さんが仕事にいったんだ、と
分かった。

「うーー・・朝ごはん・・。」

・・ホントはあまり食べたくないんだけど
熱を下げるために1階に行って
お母さんが作ってくれてたお粥を食べる。

あと、熱を下げる薬といつも飲む薬を飲んだ。

いつも飲んでる薬は大切な薬らしい。
だから、毎日ちゃんと飲んでいる。

まだ8時半じゃん。
・・・早く、風邪、治ってほしい。
じゃないと放課後にまさきに会えないよ。
私の1日の唯一のたのしい時間が
なくなっちゃうから。

すごく、大切で、きれいな時間。

これからすることもないから
とりあえず2階の自分の部屋に行き
休んでいる間にたまった学校の課題をやる。

「うぅーー・・?なにこれーー・・。」

数学・・難しい・・。
ってか中2でこれだけ難しいって
ホントどんだけなんだろう。

頭を使ったせいか、薬の効き目か
少し眠たくなってきた。

小1時間勉強したし、ちょっと寝よう・・。

そう思って私は眠りについた。