「あのね?君らね、授業中に話すのはいいんだよ?いや、よくないけど。もうその件に関しては諦めたけど。聞いてる?志麻ちゃん、」
『へ?』
「ちょっと先生、志麻のことを志麻ちゃんて呼ぶのやめてもらえます?」
「歩人君はそんなとこでヤキモチを妬かなくていいからね」
職員室。の由良先生の机の前。に立っているあたしと歩人。を椅子に座って諭している由良先生。
歩人はだらりと穿いた制服のズボンのポケットに、あたしはシャツ、カーディガンの上に羽織った黒いブレザーのポケットに手を突っ込みながら由良先生の話を聞き流していた。
『ねえねえ由良先生。話は長くなりますかー』
「…、あのね、志麻ちゃん。歩人君も。授業中に、あのー、こう、ラブラブな感じ?頭の上に手をポンって置いて微笑んじゃう、みたいな?」
『……』
「……」
「やめてくれるかな?ほんとに、もうむず痒くなってきちゃうから。そうゆうことは授業以外の時間にやって?そこまでは止めないからさー。わかる?」
『つまり先生は、リア充爆発しろ、と言いたい訳ですね?』
「まあ、簡単に言えばそうゆうことだよね」
「先生ちょっと黙ってよ」

