最初で最後に見た景色。









必死の形相でみんな投げてる。確かに練習のお陰か、他のクラスよりも断然入ってるようだ。









《そこまで!》










ふあー、と皆が脱力する間、圧倒されて何もできなかったあたしは歩人に怒られた。









「しーまー!なんで参加しないの!みんな頑張ってるでしょう!優勝したいでしょう!」





『いや、あたし別に優勝にこだわってないけど』





「もー!体育祭はね、優勝して意味があるだよ!いいかい、狙うは優勝のみ!2位以下は全部最下位だと思え!」











2位だって立派な成績だよ。









《結果が出ましたので発表します。1位、2年C組。2位ーーーー》








「うおおおおおお!」








うわあ。あたし達のクラスが1位で歓声がやばい。









その後の競技は、あたし達C組とD組の一進一退、残すは午後の競技、あたし達が出るリレーのみとなった。










その前に。お昼ご飯。