歩人の茶色の髪からぽたり、あたしの頬に雫がおちる。







ああ、いつもあたしはこの瞳の虜になるのだ。








「志麻」







この低い声に痺れるのだ。





はらりと髪を揺らして首を傾けた歩人は、にこりと笑ってあたしの唇にぱくりと噛み付いた。





甘いリップ音を鳴らしながら深く深くあたしに口付ける歩人に結局あたしは夢中になる。








『っ、は』






「志麻、顔真っ赤だよ。かわい、」