歩未side




夕暮れに染まってオレンジに輝く外の世界



私はそんな世界を客観的に見ていた




私がこの窓の外に見える世界に出ることは無い




ずっと





部屋でこの限りのある世界を見ることしかできない




私には病気があって



軽い発作でも命に関わるみたい





神様はいつもそう





私の前に立ちはだかるのは試練ばかり





人生、どこで終焉を迎えるか分からないのが面白いのかも




そんな事を考えながら私は窓から見える世界に浸っていた