あなたへ【短編】



「静也も私も、誰もあなたのせいで静也が亡くなったなんて思って無いわ。
静也の未来は消えてしまったけれど、あなたの未来はまだある。
いつか死ぬとしてもよ?
まだ時間は、ある。

だから、あなたは生きて。
生きながら死んだりしないで。
静也がこんなに好いてた子よ、私もあなたがどんな子なのか、もっと知りたい。もっと仲良くなりたい。


だから、部屋から出て、生きて」