あなたへ【短編】



中は、ラブレター。


静也君から私宛の。



読んだら、自然に涙がこぼれてしまって。


静也君のお母さんの前で泣いちゃいけないと思ったのに、止められなくて。




静也君のお母さんが、私の背中をさすりながら、自分も涙声でこう言ってくれたんだ。