あなたへ【短編】



「あの…初めまして。瑠夏です。
えとーーこの度は本当に…」


静也君のお母さんは、私の言葉を遮る。

「ありがとう。
今日はその静也のことで来たのだけれど」


「あっ、はい。なんでしょうか?」


静也君と私なんかが交友関係にあったのを怒られるのだろうか。