あなたへ【短編】



部屋に閉じこもって泣く私に、ある日、お客さんが来た。


静也君のお母さん。



「初めまして、こんにちは。
静也の母です」

にこやかな笑顔を顔に乗せているけれど、その顔色は酷かった。


きっと悲しくてどうしようもないんだろう。

静也君には、私と違って無限に広がる未来があったのだから。