幸せの天秤

[そうだね、、、]


「どうした?」

東条さんはあたしたちに気付き、話しかけてくる。


「あたしたちのデザインとこれじゃ、全く合わない」

あたしは祐太くんが書いたデザインを見せる。


「デザイン的にはお互い良いんだが、物として見れば、別物だからな」

東条さんもあたしが言いたいことが分かったようだ。



「でも、彼のデザインは面白いな。レンリが認めただけのことはある」

「彼の世界観は誰にも真似できない」

「あぁ。でも、その世界観が強すぎるな」


そう言われれば、彼の持ち味は無くなってしまう。


「どうしますか?」

「どうしたものか」


東条さんも悩んでるようだ。


[俺、デザイン書き直しますか?]

[祐太くんのデザイン自体は悪いわけじゃない。
ただ、祐太くんのデザインとあっちのデザインが合わないだけ。
でも、それを修正したら、お互いの持ち味が無くなってしまう]


[でも、それじゃデザインは完成しないんじゃ]


確かにこのままじゃ、話は進まない。


「彼は、なんて?」

「デザインを書き直しましょうかって」

「書き直すなら、彼だけじゃなく、こっちも書き直さないとな」


「あ!」

あたしは2つのデザインに手を加えた。