幸せの天秤

変わったことといえば、仕事だけでなく
彼とプライベートでも付き合いをするようになったということだ。

あたしが弱ってる時、彼はいつでも傍にいて励ましてくれた。

抱きしめてくれることが合っても、手は出してこない。


彼は、あたしと一定の距離とちゃんと保ってくれている。


それがあたしにとって、とても居心地がいい。



[これから東条さんのところの打ち合わせに行くんだけど。
祐太くんも一緒に行かない?]

あたしは祐太くんといるときは、言葉で話さない。

2人だけの世界に入れるから。


祐太くんといると、悩んでいることが小さいことだと教えてくれるから。



[良いんですか?]

[祐太くんも仕事仲間でしょ。なら、気を使う必要ない。
それに、祐太くんの為にも良い勉強になると思うし]

[ありがとうございます]


2人で、会社へと向った。

辞めたといっても、会社に行く時は緊張する。

良い辞め方をしたとは言えないので、
周りの社員からの敵意の目が痛い。


だけど、祐太くんが一緒の今日はそんなことはすら気にならない。


本当に祐太くんは凄い人だ。


[やっぱり大手なだけあって、社員多いですね]

祐太くんは、周りの社員を見ながら言う。


[そうだね]

[そんなところに居たなんて、レンリさん、凄いですね]

[そんなことにないよ。知り合いが居たから、入りやすかっただけ]


部長が居たから、この会社に入れた。

別にあたしが認められたわけじゃない。