あたしの気持ちが変わる前にマリアに報告をしたくて、足早に家に急いだ。


「マリア!」

帰って来るなり、寝てるマリアを叩き起こす。


「、、、、あたし、さっきやっと仕事終わって眠りについたばかり何ですけど」

不機嫌そうに布団から顔を出す。


「ごめん。でもマリアに早く聞いて欲しくて。あたし、やって見ようと思うの独立」


「はいはい、良かったわね」

マリアはあたしがあんなに悩んで決めた決断を流す。


「マリア、あたし一世一代の決断したんだよ」

「、、、もう、うるさい。
レンリならそう言うとあたしも東条も最初からわかってたわよ。
東条なんか新しい子入れなきゃいけないってバタバタ仕事してたわよ」


あたしがもし、断ってたらどうすんつもりだったんだろうか。

断っても、あたしは会社には居られなかったてことなんだろうか。


「断ってたらどうするつもりだったのよ」

「レンリが断った所で、アメリカに連れて行くつもりもなくなったし
東条も会社に置いておくつもりもなかったと思うわよ。
だから、どっちみちレンリが本当に建築家としてやって行くに独立しかなかったてことよ」


じゃ、最初からあたしには決定件がなかったってこと?

今更、建築家以外にやれることがあたしにあるわけない。


それを知って居て、あたしが部屋を出た時に2人は決めたのだろう。


本当2人を甘く見ていたと思った。