幸せの天秤

会場の中に入る。

関係者みたいな人から、視線を感じる。

昨日のことがあるから仕方ないけど、、、。

あたしが壊したところには、模型はないがデザインが飾れている。

グランプリ、、、あたしの名前じゃないけど。

あたしのデザインを認めてくれた人はちゃんといた。

また、書きたいと望んだことは間違いじゃなかった、、、。


マリアや東条さんは最優秀賞。

いつも2人の背中を追いかけるばかりだったあたしが、
初めて2人を超えることが出来たんだ。

それだけでいいじゃない、、、。

あたしは欲張りなのかな?

凄く、凄く、、、悔しいよ。


みんなが優しくするから、あたしはドンドン我が儘になっていくよ。



「来てたのか」

東条さんがあたしの隣にいる。

「、、、あの、昨日は迷惑かけてすみませんでした」

「ホントだよ、、、。冗談だ、気にすんな」

東条さんは気を使ってくれた。

「東条さんはどうして、デザインを書いてるんですか」

「どうして、、、か。好きな女と並びたいと思ったからかな」

好きな女、、、マリアのことだ。

いつから、好きだったんだろう、、、マリアのこと。

あたしがアメリカに行った時には、東条さんは凄い建築家だったと思う。

と、言うことはその前からマリアのことが好きだったんだ。

東条さんは、、、どんな気持ちでマリアのことを見てたの?

好きな人に、好きな人がいるのを。