幸せの天秤

あたしはあの人にゴーストライターの件を告げる。

「お前利口だよ。それで、ゴーストライターを引き受ける上で話がある。これから来れるか?」

「何処に行けば良いんですか」

そう聞くとあの人は場所を指定する。



あたしはタクシーを拾い、言われた場所に向う。


そこは、立派な一軒家だった。

チャイムを鳴らすと、お手伝いさんの様な人が中に案内してくれる。


「彼女がレンリ アオヤマね」

「そうだ、私の娘だ」

あたしを見て、あの人と男の人が話す。


「彼女のことは好きにしてもらって構わない」

あの人はそういうと、部屋を出て行く。


部屋を出て行く際に「引き受けたからには仕事しろよ」なんて、言う。

あの人がいなくなったことで、男の人と2人きりになる。


「まぁ、座りなよ」

彼にそう言われ、椅子に座る。


「僕のことわかるかな?」

「、、、いいえ」

「残念だな。僕は君の事よく知ってるよ。レンリちゃん」

そう言い、嘘くさい笑顔で笑った。