幸せの天秤

冷えた体は中々温まらない。

早く上がらなきゃと思うのに、体が言うことを聞かない。

重い体を引きずるようにお風呂から上がると、卓真が服を用意してくれていた。


リビングに戻ると卓真は仕事をしている。

忙しいのに押し掛けてしまったみたいだ。

あたしは卓真の隣に寄り添う。


「なんだよ。気持ち悪いな」

「、、、嬉しいくせに」

「はぁ~。なんかあったのか?」


卓真は、あたしと向き合う。

「、、、わからない」

「何が」

「、、、全部」

卓真は立ち上がり、キッチンに行く。

戻ってきた、卓真の手にはコーヒーを2つ持ってる。


「お前悩むの好きだね」

「、、、好きで、悩んでるんじゃない」

「やりたいことやって、生きていける人間なんて一握りしかいねぇんだ。
何があったか知らねぇけど、そこで諦めるならそれで良い。
お前が生きやすい、生き方でいいんじゃねぇ?」


そんな言葉をあたしにくれる。