幸せの天秤

行き交う人たちが、あたしを好奇の目で見る。

こんな土砂降りの中、傘も指さずに歩いてるもんだから、何事かと思ってるのかも知れない。



無性に卓真に会いたい、、、。

あたしは、卓真のマンションに向う。

もしかしたら、居ないかもしれない、、、。

でも、今は1人で居たくない。


マンションに着き、チャイムを鳴らすが卓真は出てこない。

あたしはその場に踞る。

雨に打たれてた時は気にならなかったが、寒気がする。

それから数時間、卓真の帰りを待った。

電話すれば、卓真は来てくれるかもしれない。

けど、待っていたかった。

もし朝になっても会えなかったら、諦めよう。



「リ、、、レン、リ?」

気付いたら寝ていたようで、卓真に体を揺らされて目が覚める。


「、、、、、、卓真」

「何してんだよ。来たなら、連絡しろよ。こんなに冷たくなってる」

卓真はあたしを立たせて、中へ入れてくれた。


「、、、夜景、、見たくなって」

「それで、風邪でも引いたらどうすんだよ。とりあえず、風呂入って暖まって来い」

卓真はあたしを風呂場へ押し込んだ。

びしょびしょに濡れた洋服が気持ち悪い。

卓真に言われた通り、お風呂に入る。