幸せの天秤

柄にもなく、ドキドキしてる。

でも、あたしは自分の気持ちに蓋をする。


あたしは恋なんてする資格なんてない。

あおにも祐太くんにもあんな酷いことをして、
きっと涼己も傷つけてしまう、、、。

あたしの恋の始めりは、終わりへのカウントダウンが始まるということ。


「誰かを好きになんかなりたくなんかない、、、」

あたしは玄関で蹲る。


あたしが誰かを好きになったら、イケないんだよ。


あたしは、汚いんだ。

いろんな人に抱かれて、その変わりにお金を手にしてきた。


自分で決めた道、、、今更、振り返らない。

涼己まで、汚したくない。



調度よく、電話が鳴る。


「レイ?」

「卓真、会いたい」

「今から迎えに行くよ。20分で行けると思うから、いつもの場所で」


卓真は若手のファッションブランドの社長で、40歳。

見た目は若くて、他の客たちに比べて気を使わなくて楽。

卓真には、わがままだって言える。

お金を貰って、わがまま言うなんて、人としてどうなんだろうか。


あたしは軽く化粧をして、卓真との待ち合わせ場所に急いだ。