幸せの天秤

「毎日連絡して良いですか?」

「用があるときだけにして」

「そう言うと思った」


なら聞くなよ、と思ったが、口には出さなかった。

涼己はテーブルに書類を並べる。

あたしはコーヒーを2つ入れて、テーブルの書類たちを見る。


「ありがとう」

涼己はコーヒーを受け取る。

「で、何この書類たち?」

「とりあえず、持って来た」

持って来て何をするのかを、あたしは知りたいんですが、、、。


「デザイン中々思いつかなくて」

「そう」

「このデザインどう思います?」

あたしに1枚のデザインを見せる。


「ありきたり」

「はぁ~~~。レンリにまで言われるってことは
俺、デザインのセンスがないのかな」

そうとう煮詰まっているようだ。


「涼己はなんか書きたいものとかないの?」

「書きたいもの、、、って言われても、依頼と書きたいものって違うじゃないですか」

涼己の意見もわかるが、書きたくないのに書いても良いものは書けない。


「とりあえず、今書きたいもの書けば?」

「書きたいもの、、、か」


彼はデザインを紙に書いていく。