祐太くんとちゃんと彼氏、彼女になって、仕事もプライベートも充実していた。

祐太くんはいつでも真っ直ぐで、あたしの道しるべだった。



そんな日々を過ごしていた時、マリアが日本にやって来た。


「ヤッホ~」(英語)

いつでも突然だけど、昨日までマリアとメールのやり取りをしていたが
日本に来るなんてこと一言も話してなかった。


「マリア?!何で日本に?」(英語)

「レンリ、もっと喜んでくれないの?」(英語)


喜びとかより、日本にマリアがいる驚きの方が大きい。


「昨日、何も言ってなかったよね」(英語)

「うん、言ってないよ」(英語)

マリアはあたしのデスクにあるデザインを見ながら言う。

あたしはこれ以上追及するのを辞めた。


「で、レンリのお気に入りの子は?」(英語)


マリアは裕太くんを探してるのか、広くもない事務所をキョロキョロと見渡す。


「祐太くんなら、そろそろ来るんじゃない」(英語)


あたしは扉に目をやると、調度よく扉が開く。

祐太くんが入ってくるのか早いか、マリアが祐太くんに詰め寄るのが早いか。

マリアが詰め寄ったせいで、祐太くんは中に入って来れず立ち往生している。


「マリア、とりあえず中に入れてあげて。祐太くんが困ってる」(英語)

「はいはい」(英語)


やっとのことで、祐太くんが事務所の中に入ってくる。