「凛香ちゃん!!!」




力が抜けて座り込むあたしを支えたのは






『縺……』






「大丈夫か?」






『斗真君……』






「凛香さん!!総長は!!?」






『慶君……颯真…このまま目をさまさないかもしれない……』






「!!!」







『どうしよう……あたしっ……あたしっ……颯真がいない世界なんて……生きてる意味無い!!』







「凛香さん!!」





『うぅ……』






「凛香さんが諦めてどうするんですか!!」






『!!』






「今も総長は頑張ってるんですよ!!?」







『!!!』







そうだよ……






颯真はずっと頑張ってるのにあたしが諦めてどうするのよ!!








『慶君……ありがとう』






「いえ……偉そうなこと言ってすみません」






『ううん。あたし……おかげで目が覚めたよ』







颯真……







あたし待つよ







颯真が目を覚ますその日まで






ずっと……ずっと……








だから








必ず目を覚ましてね……?






あたしはそっと颯真の手を握った