そう言った瞬間ハルは、あたしを抱きしめた。 「リン…、ごめん。別れようなんて言わないでよ。」 「好きなんだ…。」 「ハル……。引き止めるだけの好きなんて、あたしはいらないんだよ。」 あたしは、ハルの体を引き離した。 「ハル、サヨナラ。」 あたしは家を出ていった。