幸せの神様。

「もぉ、よかかな」



すくっと立ち上がって、再び俺の手を引いた



「どこ行くの?」



スッと伸びた意外に白い腕にドキドキしながら聞いた



「着いてからのお楽しみ」



少しだけ笑って見せた表情に、またドキッとした。



しばらく歩くと、さっきまで海だった場所は、潮が引いて対岸の島への道が出来ていた



「すごい…」



「でしょ?もう少し歩くね」



島に着くと、ルイは足元を指差した