幸せの神様。

「…君の家」



「ん」



あまりにもこざっぱりしていて、彼女の家だとは思わなかった



ていうか、女の子の家っぽくはない



老夫婦が、ひっそりと暮らしていそうな感じだ



「女っぽくない部屋やけん、私の家って思わんかった?」



思っていたことを当てられて、思わず下を向いた



「体ふきなよ、風呂場使っていいけん…私のTシャツとズボン、入るよね?あんた華奢やし。パンツは流石にないけん、ノーパンで我慢。」



そう言って、ぶっきらぼうに、タオルと着替えを投げた