幸せの神様。

俺を見つけた彼女は一瞬険しい表情をして、すぐさま駆け寄って何故か頭突きをされた



メチャクチャ痛いし、最初意味が分からなかった



でも、しばらくオデコを突き合わせて、熱い…とボソッと呟いた



「雨降るて分からんかった?」



分かる君の方が凄いと思うけど



言い返したいけど、頭がクラクラする



彼女の肩につかまり、民家に入った



…ていうか、不法侵入?



この町の人たちは、ほとんど家に鍵をかけないと聞いたけど、さすがに上がりこんじゃマズい気がする



「い…いの?上がって…」



「なに?女子(おなご)の家に上がんのイヤとね?」