幸せの神様。

『ねぇ、凪ちゃん…私、きっと…きっと…前世でも同じ約束をしたんだよ…そして凪ちゃんは私を見つけたの。私…待ってる…』




この言葉、どれだけ負担になったんだろう?



ただ、もう一度会いたかった



健康な姿で、君と歩きたかった



普通の恋をしたかった



そんな願いが、“凪”をどれだけ苦しめたんだろう?



だから、もう繰り返しちゃいけないんだ。



前の世でも



その前の世でも



もしかしたら、約束していたかもしれない。



俺は…



俺が、断ち切らなきゃ。



あの子の幸せの為に