「結構深刻な問題なのに、笑うなよな」



小声で桜の木に語り掛けると



「なに?」



と逢南が首を傾げて、クシュンとくしゃみをした



「大丈夫か?戻ろうな」



「うん…ママまたね!!」



「ルイ、また…な」



ザワザワと風が吹いて




“また、ね。”



そう聞こえた



なぁ、ルイ



次に生まれ変わっても



きっと…きっと。



また、逢おうな。







終。