『なーぎー!!』




家からは、決して健康とは言えないような体つきの少女が手を振っていた。




「ルイー!!外に出ちゃダメだろ!!」




『凪のいぢわるー』




とケラケラ笑っている。



そんな少女を本当に心配している少年。



『だーいじょぶよ!!今日は調子いいのー!!』



精一杯声を張り上げているのだろうけれど、耳をすまさなければ聞こえない程の声量しかない。




「分かったから、ちょっと待ってろ」




そう言った少年は走り出した。