朝から鳴った一本の電話



ルイの高校の先生からだった



「はい、はい…え?あ、分かりました。失礼します」



「何だった?」



「高校までの道分かりますかって…分からんけど、凪…と一緒に来いって」



近くだからだろうな



ふと、ルイを見ると不安そうな表情をしていた



「ルイ?どうかした?」



「…女子高なんて初めてだけん、何か怖いな。もともと人付き合い得意じゃなかもん」



俯いているルイの頭の上に顎を乗せて抱き締めた