幸せの神様。

「照れてるの?」



「違うよ!!」



「凪、可愛い…」



少女は、スゥと何かに吸い込まれるように目を閉じた



「ルイ…?ルッ…」



「スゥ…」



眠っている少女



ホッとしたような気持ち



それと同時に



悲しいような



寂しいような気持ち



いつかやってくる少女との別れを覚悟しなくてはならない



少年はそう思いながら



受け入れたくない現実を、海に放り投げられたらと切に思った